ウサギの足の裏に肉球が無いのは何故?

霊夢
ゆっくり霊夢です。
魔理沙
ゆっくり魔理沙だぜ。
霊夢
あっれぇぇぇぇ?
霊夢
なんで肉球がないんだろ?
魔理沙
どうしたんだよ霊夢。
魔理沙
お前は肉玉だから問題ないぞ?
霊夢
どういう理屈で問題ねえんだよこの野郎。
霊夢
じゃなくてさ、なんでウサギには肉球がないの?
霊夢
こういう生き物って大抵あるじゃん。
魔理沙
んー…無いと言っていいのかどうか…
魔理沙
まあほとんどは無いんだけど…
霊夢
なんか歯切れが悪いなぁ。
霊夢
ほら、はよ話せ。
魔理沙
この流れで解説をさせようとするとは…もはや強要の域。
魔理沙
仕方ない、今回はウサギの足の裏に肉球が無いのは何故?について解説するぜ。
霊夢
それじゃあゆっくりしていってね!
魔理沙
それじゃあゆっくりしていってね!
魔理沙
てなことで始めるけど、まず肉球ってのが何か分かってるのか?
霊夢
肉の玉。
魔理沙
だからそれはお前だと言ってるだろう。
魔理沙
肉球ってのは、主にネコ目の動物の足の裏にある、盛り上がった毛のない部分を言うんだ。
霊夢
まあ言われれば分かるよ。
霊夢
そんでぷにぷにしてんだよね?
魔理沙
「肉の玉」「ぷにぷに」で、今のお前の知識が分かるよ。
魔理沙
まあ間違っちゃいないんだけど、同じ肉球でもきちんと部位ごとに名称があって
魔理沙
前足なら掌球、指球、手根球、後ろ足なら足底球、趾球と区分されているぞ。
霊夢
自分の浅い知識がよく分かるね…
霊夢
で、クッションの役割があるんでしょ?
魔理沙
まあ見たままだからそこは予想出来るところだな。
魔理沙
主な役割はまさにその通りで、「足の保護」だ。
魔理沙
毛がない代わりに厚い皮膚の下にコラーゲンと脂肪組織があって
魔理沙
そのことから独特のぷにぷに感があり、それがクッションとなっているのさ。
霊夢
ふふふ…さすが私。
魔理沙
見たままの役割って言っただろ。
魔理沙
ちなみに、滑り止めの役割もあるんだぜ?
魔理沙
さらにさらに、温度や触覚を感知する感覚器にもなっているとか
魔理沙
クッションだけに限らない様々な役割があるんだよ。
霊夢
ふふふ…さすが私。(知らないって意味で)
霊夢
で、ウサギには肉球がないんでしょ?
霊夢
なんかさっき言いにくい感じだったけど。
魔理沙
結論から言うと、「ほとんどのウサギにはない」って感じかな?
魔理沙
そのことから、いくつか疑問が出てくるだろ?
霊夢
まあね。
霊夢
まず、なんで肉球がないのかって部分と、あるウサギは何なのってところ。
魔理沙
じゃあまずは、どうして肉球がないのかって部分に触れていくよ。
魔理沙
てなことで霊夢、まずウサギが住んでいるところってどんな場所だ?
霊夢
どんな場所って…えーっと…
霊夢
崖とか岩場とか、急斜面って言われるよりも、草原っていう方がしっくり来るかな?
霊夢
大抵カレンダーの写真とかでも草原で映ってるし。
魔理沙
なんて根拠だ。
魔理沙
でも霊夢の言うとおり、野生のウサギが住んでいる場所ってなると
魔理沙
下草の多い場所とかいわゆる草原であることがほとんどなんだ。
霊夢
ほらほらやっぱり!
霊夢
イメージって大切なんだよ。
魔理沙
コイツは…
魔理沙
で、それはつまり、常に足場の良いところに住んでいるってことになるのさ。
霊夢
あ、そっか!
霊夢
岩とかごつごつした足場が危ない場所でもなければ、急斜面みたいに踏ん張らないとダメなところでもないんだ!
魔理沙
そのとおり。
魔理沙
そして、下草があることで足跡を残すこともなければ、足音もあまり立たない。
魔理沙
そこでウサギは、肉球を作ることよりも敏捷性を高める方向にシフトしたんだよ。
霊夢
敏捷性?
魔理沙
ああ。
魔理沙
可能な限り骨格を軽量化、そして後ろ足を発達させたってわけさ。
魔理沙
足場がよくて滑ることもないから、そんだけで敵から素早く逃げられるって寸法なんだよ。
霊夢
は~~~~~…なるほど。
霊夢
でもさ、肉球があった方がやっぱり早いんじゃないの?
霊夢
肉球があるに越したことはないよ。
魔理沙
そうかな?
魔理沙
実は、ウサギってのは肉球がかえって邪魔になるシチュエーションがあるんだ。
霊夢
肉球が邪魔って、野生の生き物じゃまずありえないでしょ。
霊夢
肉球ないよりある方が絶対早いし、クッション性があるってだけで足の負担もないし…
魔理沙
違うんだ。
魔理沙
野生のウサギは小規模の群れを作ってるって言ったろ?
霊夢
言ったね。
霊夢
それが何?
魔理沙
つまり、自身に身の危険が及ぶ場合は同時に群れの危険でもある。
魔理沙
そこでウサギは、周囲に危機を知らせるために足踏み…いわゆる足ダンをするんだよ。
霊夢
Official足男dism?
魔理沙
ヒゲダンじゃねえし、それでアシダンって読むのかよ。
魔理沙
えーっと、その場で後ろ足を使って地面を力強く踏み鳴らすことだよ。
霊夢
あー、地団駄一発分って感じだね……ん?
霊夢
足でダンってするわけだから……あああああああああ!!
魔理沙
気付いたか?
魔理沙
そう、地面を踏み鳴らしたいのに、肉球があったら邪魔じゃないか。
魔理沙
肉球があると、そのクッション性により衝撃が吸収されてしまって
魔理沙
満足に音を立てることが出来ず危機を知らせることが出来なくなるのさ。
霊夢
たしかに!
霊夢
でもさ、いくら草原だからっていって、危険なものが足下にないわけじゃないでしょ?
霊夢
肉球なしで本当に足を守ることができるのかな?
魔理沙
その代わりに、分厚い毛で足の裏が守られているんだ。
魔理沙
ブラシのような、硬くて長い毛が密集していて、ちょっとした鋭利さなら問題ないんだぜ?
霊夢
ふむふむ。
霊夢
それとさ、草原とかだとどうしても滑る場所もあるじゃん。
霊夢
雨で葉が濡れてるとかだと、毛じゃ滑っちゃうよね。
魔理沙
そういう場合は爪を立てるんだよ。
魔理沙
滑るような場所だと足の裏どうこうじゃなくて、爪を使って踏ん張るのさ。
霊夢
よくできてるんだね。
霊夢
ただの可愛い被捕食者だと思ったけど、なかなかどうして…
魔理沙
何処から目線だよ。
魔理沙
とまあ、ウサギに肉球がない理由となくてもいい理由はこんなところかな。
霊夢
がっつり理解できたよ!
霊夢
そんで、肉球があるウサギってのは何なの?
魔理沙
そこについてだけど、まずウサギってあんまりこういうことをするケースはないんだけど
魔理沙
足の指を開こうとすると、結構ガバっと開くしそこには立派な指があるんだ。
霊夢
なんか想像できない…
魔理沙
だろうな。
魔理沙
おそらく、そのまま毛をかきわけてゴソゴソ探したところで見つからないだろう。
魔理沙
だけど、とあるウサギの飼い主がひょんなことで発見したのさ。
霊夢
ひょんなことの「ひょん」って何?
魔理沙
今それを聞くのかお前は。
魔理沙
広辞苑でもネットでも使って調べてろ。
魔理沙
で、そのひょんなことってのは「病気」なんだよ。
霊夢
病気!?
霊夢
なんかヤベー病気だったら、新しい発見でも素直に喜べないよ。
魔理沙
安心しろ。
魔理沙
ただの湿性皮膚炎だ。
魔理沙
それの所為で右前足の毛がごっそり抜けてしまったとのことなんだけど
魔理沙
その際に指の先だけ真っ赤になっていることに飼い主が気付いたんだ。
霊夢
もしかしてその指の先が…
魔理沙
そう。
魔理沙
獣医師いわく「肉球」とのことなのさ。
霊夢
え!?
霊夢
じゃあさ、どんなウサギも毛が抜けたらそこに肉球があるってこと?
霊夢
それだと「ない」って結論がおかしくなるじゃんか。
魔理沙
調べによると、特定の種には肉球が備わっているみたいで
魔理沙
「ミニレッキス」と「ホーランド・ロップ」には肉球があると言われているぜ。
霊夢
あ、限定的なんだ。
霊夢
それなら納得するよ。
魔理沙
まあ、毛が抜けたウサギはネザーランド・ドワーフなんだけどな。
霊夢
なんだそれ!?
霊夢
さっきのくだりは意味あったんか!!
魔理沙
つまり、「あるヤツにはある」ってことで納得しろ。
魔理沙
品種に囚われない個性があるってことだ。
霊夢
…なんか納得できねぇ…
魔理沙
納得できなくても先へ進むぜ!
魔理沙
で、近頃のウサギ界隈では、ウサギ自身の持つ常識が通用しなくなっている傾向があるんだよ。
霊夢
ウサギ界隈って何…?
魔理沙
野生のウサギは置いておいて、ウサギと言えば飼われているのを想像するだろ?
霊夢
まあね。
霊夢
ウサギをペットにしている人って結構多いもんね。
魔理沙
じゃあその場合、ウサギは普段何処を歩いていると思う?
霊夢
何処って…おうちの中でしょ。
霊夢
少なくとも草原じゃ……ん?
魔理沙
なんとなーく気付くところがあるか?
魔理沙
そうなんだ。
魔理沙
家の中と言えば、フローリングであることが多いだろ?
魔理沙
で、ペットを飼うという状況上、カーペットなどをあえて敷かないなども少なくない。
霊夢
ウサギにとっちゃ、フローリングでものすごく硬いんじゃないの?
霊夢
だって、本来草原とか下草のある場所で生活している生き物なんだから。
魔理沙
そのとおり。
魔理沙
飼われた結果、フローリングなどの硬い場所ばかりで動くようになったウサギは
魔理沙
やがて足の裏の毛が摩擦によりすり減り、ソアホックという皮膚炎を起こすことがあるんだよ。
霊夢
食べる前に飲むぅぅぅ!
魔理沙
ソルマックと言いたいんだろ?
魔理沙
残念、それは大正漢方胃腸薬だ…って何言わせんだバカ。
魔理沙
要するに、足の裏に直接圧力が掛かることで、負担が起こった結果ってことだな。
霊夢
まあでも、たかが皮膚炎でしょ?
霊夢
薬塗っときゃ治るって。
魔理沙
まあ薬塗れば治るってのは間違いないけど、甘く見ているととんでもないことになるぞ?
魔理沙
ソアホックは別名「飛節びらん」「足底潰瘍」とも言われていて
魔理沙
軽度であれば脱毛した部分が赤くなる程度で済むんだけど…
霊夢
じ、重症になると…?
魔理沙
そこが細菌などに冒されて、いわゆる化膿を起こして潰瘍や膿瘍ができる可能性もあるんだよ。
霊夢
ひいいいい!
霊夢
そんなことになったら、ウサギは動けないんじゃないの?
魔理沙
動けないな。
魔理沙
痛みのあまり、ほとんど動かなくなることが多いそうだ。
魔理沙
食欲もなくなるって話だぜ?
霊夢
しかも、足の裏だから気付くのに時間が掛かるかもしれないね。
魔理沙
ああ。
魔理沙
だからウサギを飼う際は、目に見える場所だけを注視するんじゃなく
魔理沙
そういった目に見えないところまで定期的に観察してあげることが重要だ。
魔理沙
もし異常があれば即獣医師に相談してくれ。
魔理沙
早期発見なら問題なく治る皮膚病だから、そこまで怖がらなくていいぞ。
霊夢
むう…まさか肉球がない理由から、皮膚炎の話にまで発展するとは…侮り難し。
魔理沙
肉球がないイコール、そこにはトラブルがないと考える飼い主も居るから注意喚起だよ。
魔理沙
一見、毛に覆われた場所ってだけにしか思えないけど
魔理沙
自身の体重を支える場所であること、そして地に付ける場所であるという
魔理沙
体の部位の中で最も負担が掛かる場所であることを改めて認識していただきたい。
霊夢
りょーかい!
霊夢
結論を言うと、ほとんどのウサギには肉球がないけど
霊夢
別にそれは生きる場所的に不便はないし、むしろある方が邪魔になる、と。
魔理沙
そんだけ分かってくれたら十分だ。
魔理沙
ということで今回の解説はここまで。
霊夢
ああいう動物で肉球がないって不思議だったけど
霊夢
そういう理屈なら十分納得できるよ。
魔理沙
だろ?
魔理沙
あ、いいこと思い付いた。
霊夢
どうしたの?
霊夢
ウサギでも飼うの?
霊夢
それだと嬉しいけど。
魔理沙
お前を私の肉球にすれば、歩行の負担軽減になるんじゃないかなって。
霊夢
その軽減分はそっくりそのまま私の負担だよね。
霊夢
あとサイズが一緒だから、絵面がブレーメンの音楽隊にしかならないだろこのクソが。
魔理沙
ということで今回は、ウサギの足の裏に肉球が無いのは何故?について紹介しました。
霊夢
最後までご視聴頂き、ありがとうございました。
魔理沙
最後までご視聴頂き、ありがとうございました。