犬はなぜ人間と一緒に住めるの？

ゆっくり魔理沙だぜ。

まあそうだな。

人間と犬の付き合いは、他の動物と比較しても長いと言えるだろう。

なんか、久々に霊夢がまともな疑問の投げ掛け方をした気がする。

…お願いの仕方は相変わらず雑だけどな。

まあいいだろう、今回は犬はなぜ人間と一緒に住めるの？について解説するぜ。

それじゃあゆっくりしていってね！

兎にも角にも、その疑問ってのは人間と犬の歴史を辿っていけば、自然と紐解かれると思うぞ。

ありまくりだな。

何せ犬って動物は、人間が初めて家畜として飼育したとされているし

それだけに関わりの歴史ってのはかなり古いんだぜ？

その時点で関わりがあったかどうかは不明な点が多いけど

最大で40万年前の旧石器時代の遺跡から、犬の祖先となるオオカミの骨が発見されているんだよ。

なんでそこと比較しようとしたんだよ。

となると、今度はなんで人間とオオカミがそこまで接近したのか気になるところだよな。

そこについてだけど、どうもそれ以前から人間とオオカミは

似たような生活圏で暮らしていたと考えられているんだ。

ちょっと考えればそれほど難しいことじゃない。

どうもオオカミが人間の住んでいるところに近付いて、食べ物のゴミなどを漁るようになったのさ。

何せ祖先だしな。

でも中には攻撃的なものも居るわけで、人間はそうではない方の「攻撃性の低い」オオカミを選んで

飼育して家畜化していったことで、現代の犬の大元が誕生したと言われているんだよ。

歴史はまだ続く。

そうやって人間社会にがっつりと入り込んだオオカミ…いや、犬の祖先なんだけど

よく見るとどうだ、人間よりも遙かに足が速いわなんでも嗅ぎ分けられるわ

小回りも効くわでめちゃくちゃ使えることが分かったんだ。

そのとおり。

一緒に行動することで、狩りの効率が格段に上がることに気付いた人間は

犬を家畜としてではなく相棒として扱うようになってきたんだよ。

まだ予想の範疇でしかないけどな。

さらに犬ってのは、犬種にもよるけど戦闘力の高い個体が少なくない。

それにより、外敵から身を守ってくれる兵としても役立ったんだよ。

たしかにな。

なら、いつ頃ペットという立ち位置になったかっていう話になるんだけど

諸説さまざまだが、まず古代エジプトに「アヌビス」って神様がいるだろ？

プラス、アヌビス神！

二刀流…って何言わせんだバカ。

刀に宿ってるスタンドじゃねえよ。

アレって犬の姿をしてるよな？

実は当時から犬は神聖なものとして崇拝されていて、それが大切に扱われた証左と言われてるんだよ。

日本でも、平安時代辺りには犬や猫を飼うブームがあったと考えられているし

古くて紀元前には、最近だとしても1200年くらい前には、犬はペットという扱いだった可能性があるな。

ま、それもひとつの歴史と言えるかな。

犬と人間の歴史は、ざっくりだけどこんなもんだろう。

これもまた想像でしかないんだけど、ちょっと面白い話があるんだ。

そうそう。

当時のオオカミは、当然ながら人間が出したゴミだけですべてを賄えるわけじゃない。

自身で狩りをして食べ物にありつく必要があるだろう。

ところがそうはならなかった可能性が高いみたいなんだぜ。

何故なら、まず人間はオオカミよりも早く走ることが出来ない分、知恵を使って道具を使用していた。

それにより自身より遙かに大きい、でも鈍重なマンモスなどの巨大な獲物を仕留めていたと考えられるんだよ。

一方オオカミは、足は人間よりも遙かに速いけど、道具を作る知恵などはない。

よってその足や牙、爪を生かして、同じく足の速い鹿などを狙っていたとされている。

その可能性があるんだ。

人間は道具を作れるけど、足の速い動物を狩るのはとても難しかった。

オオカミは足は速いけど、道具を作るなどの知恵はなかったから、大型の動物を狩るのは難しかった。

そう。

そもそもからして、お互いが協力関係を結べる間柄だったってことなんだよ。

まあそれでも、お互いのどちらかがかけ離れた進化をしていれば

どちらかを滅ぼすまで争うことになる…だけどそうじゃなかった。

もしかするとそうなのかもしれないな。

実際、人間と犬ってめちゃくちゃフォローし合えるんだ。

狩りであれば、獲物探しは鼻の効く犬が得意だし、仕留めるのは知恵のある人間がする。

外敵の侵入は耳のいい犬が気付いて、小型の敵ならそのまま犬が仕留めるだろうし

巨大な敵であれば道具を使える人間が処理する…まさに完璧な組み合わせなのさ。

そんで、犬の性質も人間と一緒に住める要素となるな。

犬は、飼い主を基本的にリーダーと認める上に、それは一生モノであることが多い。

つまり社会性が十全に備わっていることから、人間社会に居ても違和感がないのさ。

だろ？

そしてさらに、近年驚くべきことが分かったんだ。

ああ。

これは学術誌「サイエンス」に掲載された研究論文となるんだけど

実はイヌ科の遺伝子の一部が、ヒトの遺伝子パターンを模していることが分かったんだ。

まだ研究の段階だからなんとも言えないところもあるんだけど

人類が、家畜化した犬と共に移動したことでそうなったとされている。

そうみたいだな。

そんでさらにさらに、人間と犬をより親密にしている遺伝子も発見されたそうだ。

元より犬の家畜化には、多くの遺伝子変異が関わっていると考えられている。

その辺りは、共に行動しただけで変化があったんだから想像に難くないな。

正直言うと、どのような遺伝子がどのような変化を起こしているのか

そこまで具体的なことは明らかにされていないのが実情だ。

察しがいいじゃないか。

麻布大学の研究者が、624頭の犬に対して2つの課題を使って

社会的な認知能力を調査し、結果に影響を与えている遺伝子を探したんだよ。

もう結果だけ言ってしまうけど、秋田県とかシベリアンハスキーなどのオオカミに近い古代種に比べて

オオカミから遠いいわゆる一般的な犬、現代の犬の方が人間に対する親密度が高いと判明したのさ。

その他、古代種は自力で解決出来ない問題に対して人に頼らず、自分で解決しようと模索する傾向があるんだけど

一般の犬は自力で解決出来なさそうだと、すぐに人を見つめるなどの「頼ろうとする」行動が見られたんだ。

お前は許されないけどな。

見つめて来たらサミングの準備だ。

納得してくれて嬉しいよ。

まあ実際、犬と人間ってのは歴史から見ても何かと関わっているし

お互いが関わる環境に身を置いていることが分かる。

私もそう思ってる。

ま、そんなこんなで今回はここまでにしておこう。

まったくだ。

私と霊夢の関係には到底及ばないけどな。

ハハ、こいつめ。

私が空腹時にはもっと可愛がってやるさ。

緊急時に理性のある者同士が共食いとは…最も醜いな。

ということで今回は、犬はなぜ人間と一緒に住めるの？についてについて紹介しました。

最後までご視聴頂き、ありがとうございました。