ゆっくり霊夢です。
ゆっくり魔理沙だぜ。
ぐーるぐーるぐーる…
オエー!
何やってんだよ…
自分で目を回してゲロゲロとか、犬でもやらないぞ?
ゲロゲロて…〇語じゃん。
そういや、なんで犬ってぐるぐる回るの?
バターになるんだよ。
お前のハダーは白玉みたいだけどな。
絶対嘘だし、白玉って言われるともっちり感あって褒め言葉に聞こえるけど、意味違うんだろうなぁ…
はい、罰として説明。
なんてこった。
じゃあ今回は、犬がぐるぐる回るのはどうして?について解説するぜ。
それじゃあゆっくりしていってね!
それじゃあゆっくりしていってね!
さて霊夢。
まず、ぐるぐるといっても魔法陣のアレじゃない。
分かってるよ!?
ミグミグ族とか求めてないし!
大抵の場合は自分の状態を示していて、時に意思表示って感じかな?
へー…尻尾を振ると感情表現って言うけど、ぐるぐるの場合はまた違うんだね。
そのとおり。
これに関しては、あまり前説で語ることがないから早速本題と行こうか。
ちなみにむっつあるからな。
お、もう理由を言ってくれるんだね。
いつもは尺稼ぎで無駄話が多いのに。
①嬉しいとき
噛むぞこの野郎。
で、まず考えられるもののひとつ目、「嬉しいとき」だな。
あれ?
それって尻尾を振るんじゃないの?
端的に言うなら、喜びの最上級って感じかな?
おやつやご飯をもらう、散歩に行ける、帰宅した飼い主を迎える際に
嬉しい気持ちを全身で表しているんだよ。
自分が帰ってきたときにそれをされたら、飼い主さんも感無量だよ!
まったくだ。
まあ喜びの最上級は、他に尻尾を超高速で振り回しながら吠えるってのもあるから
どう表現するかはその犬次第なところがあるな。
なるほどね。
でもさ、喜んでくれるのはいいけど、なんでぐるぐる回るんだろうね。
超弩級に喜んでいる犬っていうのは、感情のコントロールができず、興奮している状態なんだ。
そのため、期待に応えてあげようとそそくさと次の行動に移すんじゃなくて
ちょっと待ってあげて、落ち着いてから動いた方がいいだろう。
あんまり興奮するのも良くないしね。
なんか不思議な行動だと思ってたけど、そんなポジティブなら全然いいじゃん!
②ストレス
もちろんポジティブなものばかりじゃない。
いや、むしろネガティブなものの方が多いと考えられている。
その中のひとつとして、ふたつ目に挙げる「ストレス」だな。
むむ…ストレスか…
やっぱり人間以外にもあるんだよね。
もちろんだ。
犬はストレスや不安、恐怖を感じているときに、ぐるぐる回りをすることがあるようだ。
喜んでいるときとは明らかに異なる感じだし、尻尾を追いかけているように見えるからすぐ分かる。
具体的には?
動きに高揚感がないとか、比較的ゆっくり回っているなどだな。
直感的で申し訳ないけど、見た感じ元気がないような印象を受けるだろう。
でもさ、なんでそこで「ぐるぐる」なんだろうね?
回ることで気持ちを落ち着かせようとしたり、溜まったストレスを発散しようとしたりしているんだ。
これが悪化すると、うなりながら回ったり最悪尻尾を噛むなどもあるから要注意だ。
あわわわ!
早くストレスを解消してあげなきゃ!
だな。
意識して犬を遊ぶ時間を増やす、ストレッサーを突き止め排除するなど
ストレスを取り除こうとするための能動的な行動が求められるぞ。
ちなみに放っておくと?
ぐるぐる回りが習慣化してしまう恐れがある。
つまりはクセになって、ところ構わず回り出す可能性があるから対処は必須だぞ。
私も魔理沙にディスられまくってるから回ろうかな…
③排泄したいとき
その際は加速を手伝ってやるからな。
そんでみっつ目は、「排泄したいとき」もぐるぐる回ることがあるそうだ。
排泄?
つまりうん○ってことだよね?
どストレートに言うな。
まあ合ってるんだけど、まず犬って生物は何らかの行動を取る際に、その場所を確かめる習性があるんだ。
確かめるって何のために?
排泄って無防備だろ?
人間に置き換えたら分かるはずだ。
たしかにそうだね。
「そぉぉぉぉーーーーい!!」ってキバってるときなんて、無防備極まりないからね。
時々トイレがうるさいのはそれか。
で、自然界じゃそんな無防備な姿は晒せない。
そのため、外敵に襲われないため事前に周囲を確認すべく、その場をぐるぐるして確かめているんだよ。
な、なるほど!
でもさ、飼い犬なのにそんな危険ないでしょ?
あくまで本能的な行動だそうだ。
飼い犬だって、元来は野生生物だったんだからな。
その名残としての行動なのさ。
うーん、危険もないのに無駄な感じがするけど、本能なら仕方が無いね。
そうは言うが、これって子犬のしつけにも役立つんだぜ?
生まれたばかりの飼い犬とかにこの行動が見られたら
全部が全部そうじゃないんだけど排泄の予兆っていう解釈ができるから…
あ、そこでシートを置いたり移動させたりできるってことか!
ふむふむ…本能を巧みに利用している感じだよ。
④お尻や尻尾に何かが付いている
そんでよっつ目なんだけど、お尻に何か付いているときにもこの行動が見られるな。
それは分かるよ。
だって、お尻とか尻尾に何かくっついてたら気になるだろうし。
まあな。
なお、最も多いもので排泄物の残骸になるそうだ。
何せ尻尾が近いし、尻周りってのはほんとに汚れやすいからな。
うう…これは飼い主さんも大変だわ。
次に多いのは、何かが絡まってるなどだな。
尻尾付近の体毛に針金が絡んでたりなど、散歩中に巻き込むなんてこともあるから
その後ぐるぐる回り出したら尻周りを重点的に調べてあげるといいだろう。
出来ればそういうものを拾ってしまう可能性が高いところに行かないことだが…ま、それは難しいかな?
おっけー!
気持ちとかじゃなくて、物理的な干渉でそういう行動をすることもあるんだね。
ああ。
それと、尻回りをケガした場合でもぐるぐる回り出すことがある。
痛みやかゆみにより気になるんだろうな。
それは大変だよ!
早くなんとかしてあげないと!
もちろんだ。
いろいろとその辺りで言いたいことがあるけど、獣医学が絡んでくるからここでは無責任なことが言えない。
よって、気になればすぐさま掛かり付けの獣医に相談することだ。
だね。
素人判断は危険だし、それが一番いいよ。
⑤寝床の調整
たまにはいいことを言うじゃないか。
で、次なんだけど、いつつ目は寝床を調整するためだ。
なんで?
寝床も何も、犬って何処でも寝られるじゃん。
そうでもないぞ?
犬は元来、寝る前に穴を掘ってそこに体を丸めて寝るっていう習性があるんだ。
もっとも、犬小屋があったり室内犬だとそういうものはない。
そうそう。
だからそんな行動必要ないって思うんだけど…
ここまで言えば分かると思うけど、これも野生生物だったときの本能のひとつなのさ。
ふかふかのベッドが用意されていたとしても、その場をぐるぐる回ることもあるぜ?
しかも、特に何をすることもない場合でもな。
ほんとに習性なんだね。
それなら別に放っておいてもいいか…
そのとおり。
そこで飼い主が、タオルや毛布などを置いてあげると
鼻とか足などを使って動かして自分好みの配置にしようとすることがあるぞ。
なお拘りが強い犬もいるみたいだから、常日頃寝る姿を確認しておいて
寝る前になったら必須のアイテムとかシチュエーションを作ってあげるといいだろう。
な、なかなか気難しいね…
それは本当に本能なんだろうか。
⑥体調不良の場合
さて、最後になるんだけど長くなるぞ?
むっつ目は体調不良だ。
ええ!?
なんで体調不良でぐるぐる回るのさ!
そこはじっとしてようよ。
意図せずそういう行動を取ってしまう…としてもそう言えるか?
意図せず…?
それは私が、魔理沙のプリンを食べてしまうアレのこと?
後で、お前のそのプリンプリンの顔にカラメルかけて食ってやる。
で、まず考えられるのは「認知症」だ。
認知症ーーーー!?
犬にもあるの…?
普通にある。
老犬などにはつきものだぜ?
この場合、同じ場所をよたよた歩きで回り出すことがあるんだ。
ありえそうだけど…なかなか判別できないよね?
そのぐるぐる回りが正常なものなのか、異常なものなのか…
それほど難しくはないと思う。
何せ認知症の症状はそれだけじゃないからな。
他にも壁にぶつかったり、ぶつかってもそのまま歩こうとしたり、迷子になったり夜中に徘徊したり…
そこは人間と同じなんだね…驚いた。
でも、それってもうどうしようもないんじゃない?
実のところはそうだな。
だからせめて、ケガをしないように保護するとか、障害物を減らすなど
存分に老犬が歩ける環境を作ってあげることが重要だ。
そうだよね。
老い先を考えたら、せめてそのときくらいはたくさん歩かせてあげたいね。
そんで、「耳の異常」でもこのような行動を取ることが少なくない。
はあ?
耳とぐるぐる回りに何の関係があるの?
おいおい、耳がどれだけ重要な器官が知らないのか?
耳の異常により平衡感覚を失い、意図せずに回り続けることがあるんだよ。
あ…そういや、人間も三半規管があったね。
その辺りも近いものがあるんだ?
ああ。
この場合は直ちに獣医師に相談だ。
多くは中耳炎、外耳炎などが根底にあるから、そこが回復すれば元に戻る可能性が高い。
病気だけにちょっと怖いところがあるね。
まあ治るんだったらいいけど…
ところが、中には治らない可能性のあるものもある。
それは「脳疾患」で、この場合でもぐるぐる回りが見られることがあるんだ。
むむむ…脳かぁ。
犬にも脳腫瘍、脳挫傷、脳梗塞などなど、人間と同様の脳疾患があって、それに伴う脳への影響ってのがあるわけだ。
これはもう、有無を言わさず病院送りと言えるだろう。
どうやって判別するの?
脳疾患の場合、ぐるぐる回り以外でも多様な症状が現れる。
食欲不振、嘔吐、けいれんなどなど…明らかな大きな異変を感じるから分かるだろう。
ふえー…ぐるぐる回るだけでも、こんなにたくさんの背景があるんだね…
意思表示の方法が限定的だからな。
そして、意思表示ではなく勝手に取ってしまう行動のひとつでもあるから、自然とその背景が多くなってしまう。
ふむふむ。
どちらにしても結構危ないものもあるから、ぐるぐる回りが目立ったら注意深く観察して
気になったらお医者さんだよ絶対。
だな。
てなことで今回の解説はここまでだ。
いやはや…犬飼うのも大変だよほんと。
まったくだ。
私もお前を飼い始めて苦労の連続だ。
オイ…
毎日働きもせずぐーたらぐーたら…
今日のごはん、魔理沙だけトンカツの豚肉と衣抜きね。
霊夢様、私を「犬」とお呼び下さいませ。
ということで今回は、犬がぐるぐる回るのはどうして?について紹介しました。
最後までご視聴頂き、ありがとうございました。
最後までご視聴頂き、ありがとうございました。