四足歩行と二足歩行動物の違いは何なのか？なぜ足の数が生物によって違うのか？

ん？
どうした？
お前の顔が腫れている理由か？
それはもちろん太っているからだ。

ああ、その辺りか。
もちろん理由があるんだぜ？
ちょっと小難しいところがあるけどな。

そうだな、ちょっと長くなるからイチからきちんと説明するとしよう。

なら今回は、四足歩行と二足歩行の違いやどうして生き物で足の数が違うかなどについて紹介するぜ！

じゃあ…まずは何だっけ？
えっと、四足歩行と二足歩行の違いについてだったな。
四足は足四本、二足は足が二本、以上だ。

じゃあその前に、それぞれの概要から話させてもらおう。
まず四足歩行なんだけど、手足の概念がなく全部「足」とするのが一般的だ。
それらの足でその体を支え、重心はそれほど前にせずとも前に進むことが出来る。
基本的には身体の対に位置していて、片方が何かズレた位置にあるとか、特殊な生物以外ない。

その足は何を目的としてんだよ。
そんで次は二足歩行なんだけど、この世の動物の少ない割合で見られる、二本の足で体を支えて比較的前に重心を置いて全身する歩行様式だ。

ああ。
まずは人間、そして鳥、恐竜があるな。
尻尾を含めないなら、カンガルー辺りも二足歩行か。

違いって、今の解説じゃダメなのか？

ああ、そういうことな。
じゃあ、それぞれのメリットデメリットを挙げてみるから、そこで違いを感じてくれ。

じゃあまずは四足歩行のメリットからだな。
まず四足歩行が、二本じゃなく四本の足で行われているのは先のとおりだ。

だな。
つまり、着地点が離散していると解釈出来るんだよ。

簡単に言うぞ？
二本の足より、四本の足の方がそれぞれに掛かる体重が軽くて済むじゃないか。

そのとおり。
つまり、ひとつの足に掛かる体重はざっくり計算で25%。
50%の二足歩行とは比べるべくもない優位性があると言えるだろう。
何せエネルギーを効率よく地上の移動にまわせるんだからな。

もちろん。
やはりここで忘れちゃいけないのが、その安定性だな。

そのとおり。
何せ支点が4つもあるんだ。
そうそう転倒なんてしないし、立ったまま眠る動物も少なくないからな。

足が四本ってのは、そのままデメリットになる場合があるんだ。
何故なら、四足歩行はそのすべてが「移動」にウエイトが占められていて、他のことが出来なくなるからだと言えるだろう。

その解釈でいいと思う。
だから何かしらの作業をする際、四足歩行の動物は口を使うことが多い。
でも口って食べ物を食べたりと、作業に特化しているわけじゃないから非効率なのさ。

今言った話をそのまま言い換えられる。
どうして二足歩行という進化が起こったのか…それに明確な説ってのはないんだけど、やはり「運搬説」ってのが有力となるんだ。

それはめちゃくちゃ大変なんだよ。
恐竜がいい例になるかな？

めちゃめちゃある。
恐竜も、二足歩行だってさっき言ったよな？
それはどうしてか分かるか？

暴れる獲物を掴むとか、立ち上がるための補助などいろいろと言われているんだけど、今ひとつはっきりしないところがあるんだ。
ちなみに霊夢、ティラノサウルスの手の長さってどんなもんか知ってるか？

短くて90cm程度だったらしいぞ？

そう、結局は足と比べると使えない器官と言えるだろう。
じゃあどうしてそこまで使えない、または無くてもあまり困らないものが、いつまでも体にくっついてるのか疑問じゃないか？
それなら両手を付けて走ることを選択したり、いろいろ他に方法はあったはずだ。

恐竜の祖先はは虫類だ。
その時の祖先って普通に四足歩行をしたんだけど、中生代三畳紀に入った頃に恐竜と呼ばれる生物が誕生して二足歩行になったんだけど…。

そう。
足を進化させたけど、元からあった手を完全になくすことは出来ず、でもそこまで使うわけでもないから小さいまままとめられているってことさ。
まあこの話は、ひとつの理論っていうことにしておいてくれ。
恐竜の手については、まだまだ研究中なところがあるからな。

ちなみに、鳥も似たような流れで二本足となっているようだ。
それともうひとつのメリットなんだけど、二足歩行の方が少ないエネルギーで済むみたいなんだぜ？

効率と、エネルギーの大小は別問題だ。
単純に動かす足が少なくて済むことから、二足歩行の方が無駄にならないという仮説が今のところ有力みたいだぞ。
実際四足歩行の方が効率はいいんだけど、最長距離を歩けるのは人類だそうだ。

ちょいと小難しい話だけどな。
ああ、それとこれは人間に限るんだけど、前後左右への急激な移動が可能だ。

じゃあ逆に聞くけど、犬は急に真後ろへ移動することが出来るか？

そこなんだよ。
二足歩行ってことで、動く足が少ない分動かなきゃいけない方向を認識してから、移動が終わるまでが早いのさ。
もちろん四足歩行であってもそれは可能だけど、足が多い分遅れるのは言うまでもない。

腰にくるんだよ…。

実は四足歩行から二足歩行に至ったのって、結構急な進化だったんだ。

そうなのかもな。
そんで、そのために骨盤って比較的前に倒れているみたいで、そこに上半身が乗っかる形になるからどうしても腰への負担がすごいのさ。

経緯としてはそんなところだろうな。
常に体重の半分以上を支えているし、作業は何でも腰を使うことから非常に痛みやすいのさ。

それはそれで、椎間板ヘルニアとか腰椎すべり症などを起こしてしまう原因になることもあるから、やはりまだ進化という観点じゃ足りないところがあると思う。

まったくだ。
それと他のデメリットだが、これは四足歩行のメリットを言い換えたものだけど、やはり安定性に欠けるところだな。

人間が立ってる時って、そこから何も動かずに静止しているように見えるだろ？
でもあれって、実は体を前後左右へ微妙に動かしてて、絶妙にバランスを取っているんだよ。
もし本当の意味で静止したなら、人間はたちまちその場に倒れてしまうんだぜ？

おいおい。
ガンダムの実現の難しさは知ってるだろ？
どっかの実物大のガンダムが前に動いたりするけど、あれはぜーーんぶ支えられていて初めて出来るものだからな。

だろ？
人間は簡単に直立をやってのけるけど、科学的な視点だとアホみたいに難しいのさ。

これまでの内容で答えは出ていると思うけどな。
それぞれの生物が、必要と思った方向に進化していった結果、四足歩行のままにしておいたり二足歩行にしたり、はたまた手を使えるようにしたってだけの話だぜ？

そうだな…人間は、これまでの内容から分かるとおり手を作業で使いたかった。
恐竜は、今のところ諸説さまざまだけど、は虫類からの進化であるため手がそのまま残った。
四足歩行の動物は、「手」という要素に特段魅力を感じなかった。
ま、つまりはそれぞれが選んだ進化により、生物によって足の本数が変わったってことだな。

なんだその質問。
どっちにもメリット、デメリットがあるって説明したばかりじゃないか。

どっちだと思う？

でも、走りじゃ犬に負けるぜ？
もっと早くなりたいんじゃないか？

たぶん、犬も同じこと思って…いや、考えるまでもないか。
何が優秀かって、そいつのさじ加減でしかないから、この話題はナンセンスだぜ？

そう思うだろ？
てなわけでここまでとなるんだが、ある程度は分かったんじゃないか？

うんうん、いいまとめ方だ。
そろそろ霊夢も進化の時かな？

え？
れ、霊夢？
な、な、な、な、な何ぃぃぃぃぃぃぃ！？
あ、足がどんどん伸びて…

伸びてぇぇぇぇぇって、気持ち悪いわ！！！